1株当たり当期純利益
この講で学習すること
・1株当たり当期純利益とは
・期中平均株式数の算定方法
1株当たり当期純利益とは
1株当たり当期純利益は、会社計算規則第113条に定める「1株当たり情報」の一つとして、財務諸表に対する注記が必要な情報です。
出資である株主にとって、自分の出資した持分(1株)に対し、どれだけの利益を上げられているのかという、投資家目線の成績情報です。
その名のとおり、当期純利益を発行済株式数で割ればいいのですが、正しくは、
普通株式に係る当期純利益
÷
普通株式の期中平均株式数
という定義になります。
普通株式に係る当期純利益とは
単なる当期純利益と、普通株式に係る当期純利益とは、何が違うのか?
もし、普通株式ではない例えば優先株式に係るものは含まないということです。
普通株式の期中平均株式数とは
1.「普通株式」なので、優先株式などは含みません
2.発行済普通株式のなかに、自己株式が含まれるならば、自己株式の期中平均株式数を引いたもの
増資した場合の期中平均株式数
【設例】
次の〔資料]に基づき、当社のX2年度(X2年4月1日~X3年3月31日までの365日間)の1株当たり当期純利益を求めなさい。
[資料]
(1)当期の損益計算書上の当期純利益は2,189,000円である。
(2)当社は普通株式のみを発行しており、X2年4月1日時点の普通株式の発行済株式数は、3,650株であった。
(3)当社は、X2年10月1日に新株1,460株を発行した。
【合格直結の解き方】
1.期中平均株式数の算定
(X2.4.1~X2.9.30=183日)3,650株×183日/365日=1,830株
(X2.10.1~X3.3.31=182日)(3,650株+1,460株)×182日/365日=2,548株
合計4,378株
(1.別解)
3,650株+1,460株×182日/365日=4,378株
2.1株当たり当期純利益の算定
当期純利益2,189,000÷期中平均株式数4,378株=500円
自己株式がある場合の期中平均株式数
【設例】
次の〔資料]に基づき、当社のX2年度(X2年4月1日~X3年3月31日までの365日間)の1株当たり当期純利益を求めなさい。
[資料]
(1)当期の損益計算書上の当期純利益は1,766,000円である。
(2)当社は普通株式のみを発行しており、X2年4月1日時点の普通株式の発行済株式数は、7,300株であった。
(3)当社は、X3年2月1日に自己株式1,460株を取得した。なお、自己株式はこの他には保有していない。
【合格直結の解き方】
1.期中平均株式数の算定
(X2.4.1~X1.1.31=306日)7,300株×306日/365日=6,120株
(X2.10.1~X3.3.31=59日)(7,300株-1,460株)×59日/365日=944株
合計7,064株
(1.別解)
7,300株-1,460株×59日/365日=7,064株
2.1株当たり当期純利益の算定
当期純利益1,766,000÷期中平均株式数7,064株=250円
公開日:
最終更新日:2018/03/18